僕たちの失敗

義父母の介護における備忘録を綴っていきます

亡くなってから初めて親の通帳を見るということ

夏が過ぎ、秋が過ぎ、気がつけばもう年末です。

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元気で過ごしていた働き者の義母・・・といっても私の義母ではなく、妹の義母、妹の旦那様のお母様です。

その義母が先月急死しました。

突然倒れて、救急車で運ばれて、それから数時間で意識戻ることなく亡くなりました。

享年80歳。(いつもお元気だから、てっきり70代だとばかり思っていたら、いつの間にか80歳だったのです。)

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ずっと商売をしていた義父。

それを支えながら、幼稚園教諭などしながら働いていた義母。

そんな二人の暮らしは、つつましやかで贅沢とは無縁でした。

教育熱心ではありましたが、ふたりの息子に贅沢はさせていません。

ふたりとも浪人こそしたものの、塾に通わせ、国立大学を出ています。

妹夫婦は共働きのサラリーマン。裕福ではありませんが、生活費に困ってはいません。

その弟夫婦は開業医で、やはり夫婦で共働きです。

 

子育てが終わって、商売も辞め、ふたりで都心から往復できるような距離の街でのんびりくらしています。

衣類は質素。ほころびを繕った跡があります。

住まいも質素。水廻りは少しリフォームしたらしいけど。

 

義母が亡くなって、お葬式などの支払いにと通帳を見てびっくりしました。

お葬式代にと数百万円が残っています。

お墓はすでに故郷に購入済み。永大供養の手配も終わっています。

 

そして月々に入ってくる国民年金のなんと少ないこと。

 

「親父たちはこの額で生活していたのか!」

 

生活が苦しいなどと、しっかり者の義母が生前漏らしたことはありません。

孫の結婚には十分な額のお祝い金をくれました。

少し離れた場所に住む長男夫婦(私の妹夫婦)も車で30分の場所に住む二男夫婦も、両親の経済状態に全く無頓着でした。

 

きれい好きで片づけ上手の義母は、定期的に購入する宝くじをきちんと整頓して並べてありました。

当たったら、息子たちにプレゼントするつもりだったそうです。

 

サラリーマン夫婦の長男夫婦はもちろん、開業医夫婦の二男夫婦も最新医療機器をローンで購入したりして、生活は裕福ではありません。

でも少しだけ節約して、両親に援助すべきでした。

月に1万円でも2万円でも。

「これで美味しい物食べて。娯楽に使って。」

そうは言っても子供思いの義母は、使わなかったかもしれないけど。

 

もしかしたら、十分とはいえない年金の額ですが、贅沢を知らない義父母にしたらそれでちょうど良かったのかも。

 

生前に親の通帳を見るのは、なかなかきっかけがないと難しいかもしれません。

私は今、母の通帳をすべて管理しています。

主人もまた義父の通帳をすべて管理しています。(借金がきっかけでね)

 

自分で判断できる年齢には限界がありますし、幸せに豊かに余生を送ってもらうためにも、親の経済状態を知っておくことは必要だと思います。

 

独り暮らしになった義父、元気に過ごしています。

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